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正捕手誕生なるか?横浜 戸柱恭孝は派手に新人ホームラン1号で船出

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鹿児島県出身、中学は軟式野球部で投手。鹿屋中央高校時代は主将キャッチャーとしてチームをけん引するものの3年夏はベスト8で敗退、甲子園の出場はありません。

駒沢大学では1年秋から2部のリーグ戦に出場し3年春には正捕手の座をつかみます。打順は主に下位で大学通算打率.227と打撃に課題がありました。

NTT西日本入社後は1年目から公式戦に出場し、2年目には大阪ガスの補強選手として都市対抗、その後自チームで日本選手権にも出場し二大大会での活躍が認められ捕手のベストナインに輝きます。3年目も2大大会で共にベスト8進出の原動力になりました。

2015年のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから4位指名を受け入団。

元々守備には定評があり、社会人で課題の打撃が向上し念願のドラフト指名を受けました。即戦力捕手としてラミレス政権1年目からチャンスが巡ってきています。

 

➊武器は高い守備力と勝負強さ

キャッチングが良くワンバンの処理も無難にこなします。またミットが動かない点でも投手の的として安心感があり投げやすいとのこと、「後ろにそらしたら捕手の責任」という信念を持っており、昨年チーム暴投数68というプロ野球ワーストタイ記録の不名誉な記録を作った捕手陣の課題解消に期待が持てます。

送球面では遠投110メートル、2塁送球タイム最速1.87秒、正確な送球で盗塁阻止率も高いです。

リード面ではインサイドワークに定評があり、堅実という評価です。

捕手として大事なコミュニケーションもしっかりしており、新人らしく元気にキビキビとした動きでリーダーシップもあるとのこと。まさに典型的な捕手の姿です。

打撃ではアマチュア時代は主に下位打線を打っているものの社会人での成績は2大大会で7打点、打率.325、日本選手権では決勝打やサヨナラ打を打つなど勝負強さを発揮しました。左打者で思い切り振る姿は巨人の阿部を彷彿とさせます。

元々守備型の捕手でしたが、社会人で一からリードを学びなおしことと、技術・心構えや考え方が変わったことで打撃力がアップしました。

 

➋競争を勝ち抜いての新人開幕マスク

今年はキャンプからラミレス監督が明言した通り正捕手を作るための競争が行われました。昨年は主に3人の捕手を併用しており、黒羽根・嶺井・高城に戸柱を加えた4人で争いが始まりました。監督が求めるのはキャッチングと送球としており「確実なキャッチングとスローイング」に重点が置かれました。

その中で戸柱はバッティングで存在感を出し、守備面では難しいワンバンを止め、走者の盗塁を許さず、牽制で刺殺し、主戦級の投手たちとの呼吸も上々。ラミレス監督が「寝る時に戸柱の顔が浮かんでくる。悪夢だ」と発言するくらい、日を追うごとに存在感を増していきました。遠隔操作のサインが出されていたリード面でも、今季の課題とされたインコースを果敢に攻めるリードで信任を得た。最後にはラミレス監督もほとんどサインを出さなくなっていたといいます。

ラミレス監督からは「2・3年後にはセリーグでナンバーワンになる」と紹介されるほどの信頼を勝ち取り、球団史上初の新人開幕マスクを任されることになりました。ドラフト制導入後、セリーグの新人開幕マスクは3名しかおらず、直近でも2001年の阿部慎之助以来です。

 

➌ベイスターズ念願の名捕手誕生へ

横浜の正捕手不在は長年の課題です。過去を思い返すと谷繁や相川といった球界を代表する捕手がいながらもFAで流出してしまっています。強いチームには正捕手が1人ホームを守り続けているケースが非常に多いです。ここ数年様々な捕手を併用しながら捕手が定まらないシーズンを送っていました。セリーグも各球団、捕手の若返りが図られており新しい時代を感じさせます。小林(巨人)、中村(ヤクルト)、杉山(中日)、會澤(広島)、岡崎・梅野(阪神)と20代の選手ばかりです。横浜も黒羽根が28歳で候補の他3人はそれ以下の年齢で伸び盛りです。正捕手争いは戸柱に軍配があがったかのように見えますが強肩の黒羽根や打撃力のある嶺井や最有力候補といわれていた高城と3人がこのまま奮起しないわけはありません。

戸柱にとってこれからがほんとの勝負となりそうです。

新監督・そして正捕手不在という環境から始まった戸柱には1年目から大きなチャンスが到来し見事ものにしました。

開幕から早々に本塁打を放ち12球団で新人最初の本塁打も記録し上々のスタートを切ったといえます。チーム防御率も4月26日現在、リーグ2位と奮闘しています。

正捕手としてこのまま活躍が続けば12球団唯一クライマックスシリーズに出場出来ていない横浜に新しい歴史を刻むことができるかもしれません。

 

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