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竜の大魔神へ!中日 佐藤優は「未完成の直球」と「佐々木直伝フォーク」で勝負する

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中日 佐藤

宮城県出身、中学は軟式野球部に所属。古川学園高校時代は1年時からベンチ入りし、秋は県大会優勝、東北大会ベスト8に進出します。2年秋からエースになるが最後の夏も県大会3回戦敗退で甲子園の出場はありませんでした。楽天などプロから注目を集めるもプロ志望届は出していません。

東北福祉大に進学後は1年春からリーグ戦に出場しますが3年春まで2勝のみ。3年秋は19イニング無失点で3勝をあげるなど4年秋まで3シーズンで9勝をあげる活躍をします。全国では2年春の大学選手権、4年秋の明治神宮大会にそれぞれ1イニングのみ登板し無失点に抑えています。大学リーグ通算、11勝2敗・防御率1.29の成績を残します。

2015年のドラフト会議で中日ドラゴンズから2位指名を受け入団。

身長187センチから繰り出す最速152キロのストレートとスライダーやフォークで三振が取れる投手で将来性を期待され上位指名を受けました。

 

➊伸び代十分な『未完の大器』

ストレートが大きな武器、しなやかの腕の振りで肘の使い方も柔らかく指にかかったボールは抜群の威力があるといわれています。

中日の中田スカウト部長からは「長身でキレのある速い球で勝負できる。ドラゴンズにはいないタイプ。今は持っている素材の6割しか出せていないと思う。下半身を鍛えれば、もっと伸びる」というコメントからも即戦力より高い将来性をかわれています。同様なコメントを楽天の星野仙一(元楽天監督、現球団副会長)もしており上位指名は楽天の指名を危惧してとも言われています。

身長187センチの長身ながらまだ細い印象を受け、本人も下半身を鍛えて、あと体重を10キロ増やしていつか球速を160キロ出したいと抱負を述べています。

高校時代は3年夏の県大会1回戦で19奪三振を奪うなど当時からプロの注目を集めていました。今の時点でも150キロを超えるストレートを武器に大学時代は97イニングを投げ94奪三振を奪いました。三振を取れるというのは一種の才能であり、ストレートの質が良いからこその成績です。プロのスカウト・関係者が認める伸び代はロマンが溢れています。

 

➋最大の武器は『大魔神直伝フォーク』

4年秋から本格的にフォークボールを配球に組み入れました。東北福祉大学の大塚監督は自身も東北福祉大学出身であの大魔神こと佐々木主浩と同級生でした。大塚監督が就任したのは佐藤が4年時の夏で、秋のリーグ戦前に大塚監督を通じて佐々木氏からフォークのコツを教わったといいます。握りや指の力の入れ方、腕の振り方などを教わり我流で投げていたフォークでしたが、落差・スピード・コントロールなどが劇的に良くなり、決め球になるまで成長しました。

中日ではリリーフでの起用が予想されています。福谷・又吉・田島・浅尾といった右の中継ぎや抑えの中でも確かにその体格とスタイルは今の中日にいないタイプといえます。大魔神直伝のフォークを磨きあげ勝利の方程式に佐藤が加われば投手王国再建の切り札となるかもしれません。

本人も中継ぎ・抑えでの起用には前向きでプロ入り後の目標として、1年目「土台づくり」、3年目「30セーブ」、10年目「250セーブ」と具体的な数字を掲げています。中日のレジェンド、岩瀬ですら250セーブには12年を要しています。同じ東北福祉大学出身の佐々木主浩を目標とし、竜の大魔神を目指します。

自身の適性についても「1-0の場面で投げる時の緊張感が楽しみ。自分を奮い立たせる気持ちになる。短いイニングを全力で、と言われた方が力を出せるし、連投も大丈夫。失敗を引きずらない」と語っており大学時代に中継ぎ・抑えをやっていた経験が生きています。中日では1991年の森田投手が新人クローザーの記録があります。昨季は福谷が不安定で今年も抑えとして完璧な信頼を勝ち得ているとはいえません。抑えが完全に定着していない今クローザー争いに付け入る隙は十分にありそうです。

 

➌投手王国再建の切り札になれるか?

プロ入り後は体づくりだけでなく、変化球の精度を上げることとチェンジアップの取得にも取り組んでいます。キャンプ中にシート打撃で打ちこまれた反省から、タイミングを外す必要性を感じたとのことです。

課題が多いからこそ伸び代も多い。ドラフト1位の甲子園優勝投手の小笠原とともに中日の新しい顔として期待されています。

中日は2003年から2012年まで10年連続でAクラスだった全盛期から一転、2013年から3年連続Bクラスに陥りました。

強かった中日はとにかく中継ぎが強力で、浅尾・鈴木・高橋聡・小林・岩瀬と全員防御率が1点代・0点代と鉄壁でした。

2016年、守り勝つ中日が少しずつ復活の兆しが出てきました。この中に佐藤がポテンシャルを発揮して加われば、シーズン前にこぞって評論家が低評価を下した中日が台風の目としてセリーグを盛り上げるかもしれません。

 

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