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阪神ドラフト2位 石崎剛の苦難の野球人生とストレートに懸ける思い【背番号30】

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2015年各球団のキャンプがはじまった。阪神の新人、ドラフト2位の石崎剛は阪神のルーキー投手で唯一の一軍帯同となった。

サイド気味のスリークォーターから最速151キロのストレートを投げる豪腕投手で即戦力として期待されている。
注目ルーキーの経歴を見ていくと、現在のスタイルに辿り着くまでにいくつもの苦難を乗り越えてきた様が伺える。

1.無名高校からドラフト注目選手へ

石崎剛は茨城県出身の24歳。中学卒業時には球速は130キロ未満の平凡な選手で、強豪校には進学せず地元・古河にある三和高校へ進学。
この高校時代に球速は最速145キロまで成長し、2年秋から3年夏にかけて430イニングで618三振を記録し一躍ドラフト注目株となった。
当時は現在のようなスリークォーターではなくオーバースローであった。
この当時から「素材は関東随一」と言われていたが、高校3年間で甲子園出場は無く、プロ志願届を出さずに住友金属鹿島(現新日鐵住金鹿島)へ進むことになる。
同年代には浅村栄斗(大阪桐蔭→西武)や筒香嘉智(横浜→DNA)、中田廉(広陵→広島)らがおり、いずれも甲子園で活躍して高卒でプロ入りを果たしている。
3年生の時に左股関節を痛めたことも影響していたかもしれないが、これだけの注目株が多い世代だったことも彼が社会人野球へ進んだ一因なのかもしれないと思えてくる。

2.振りかかる苦難…

新日鉄住金鹿島入社後3年間は都市対抗、日本選手権の社会人二大大会での登板は無かった。
さらに3年目には腰痛を発症し、これを機に現在のスリークォーターへフォーム改造を行う。
改造当初は球速も130キロ台まで落ち、ドラフト候補として注目されていた頃からすると大きな後退を余儀なくされる。
なんとか4年目には日本選手権のマウンドも経験することになり、ここから登板機会が徐々に増えてくる。
フォームが固まりだすと球速は故障前を上回りだし、常時140キロ台中盤のストレートを投げられるようになってきた。
ここに至った時点で石崎はすでに22歳。高卒選手がプロ入りを目指すには一つのターニングポイントになる年齢だが、石崎の社会人野球生活はここからさらに2年続く。

3.ストレートを武器に

6年目の2014年に富士重工業の補強選手として都市対抗野球に出場。
主に中継ぎ、リリーフとして登板し、3試合6と2/3回で9奪三振、無失点と活躍し、富士重工業の準優勝に貢献した。
東邦ガス戦では自己最速の151キロを記録した。
投じた球種はほぼストレートのみ。
ここに石崎の直球へのこだわりを感じる。
高校時代から速球を武器に三振の山を築いていきた。
出場機会の減少、故障、フォーム改造を経ても尚、彼はストレートに磨きをかけ、自分の武器にしたのだ。

~阪神の新たなリリースエース誕生へ~

石崎は阪神入団後のインタビューで、守護神・呉昇桓の代名詞である剛球ストレート「石直球」を継承したいと語っている。
そこからも苦難の道を乗り越え辿り着いた直球へのこだわりを垣間見ることができる。
個人的には呉昇桓より、フォームのイメージからも林昌勇(元ヤクルト)を彷彿とさせるが、一軍のマウンドで彼の直球を見るのが今から楽しみである。

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