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阪神に救世主現る!「能見2世」岩貞祐太がプロ3年目で覚醒したワケとは?

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熊本 必由館高校では1年秋からベンチ入りし、2年春からエースナンバー「1」を背負いチームを引っ張ります。3年夏には控え投手ながらも県大会ベスト4に導く活躍をしますが、結局3年間で甲子園に出場することはできませんでした。

横浜商科大学進学後も1年春からリーグ戦で中継ぎとして起用され、2年春には主力として5シーズンぶりの優勝に大きく貢献しました。2年夏には大学日本代表に選出され、日米大学野球に2試合出場。4年秋には6勝を挙げ、最優秀投手賞とベストナインを受賞しました。

大学リーグ通算25勝13敗、327奪三振、防御率1.65と堂々たる成績を残し、2013年に日本ハムとの競合の末、ドラフト1位で阪神へ入団。投球フォームが同チームの左腕エース・能見篤史投手に似ていることから「能見2世」と呼ばれ、大きな期待を寄せられています。

 

➊わずか2年で「横浜商大エース」→「大学日本代表」

高校時代に甲子園という大きな目標を掴み取れなかった岩貞投手。その悔しさを胸に、次こそ大舞台のマウンドへと上がるため、横浜商科大学へと自身の野球人生を進めていきます。

野球部に入るとすぐに監督の目に留まり、1年春からリリーフで試合に出場すると、徐々にチーム内での立場が大きく変化。2年春の大会では5勝を挙げて最優秀投手賞を獲得し、横浜商大では5季ぶりの優勝に大きく貢献。その大会以降エースとしてチームの先頭を進んでいくようになりました。

背番号「1」をもらうや否や、2年夏には大学日本代表に招集されて日の丸も背負うことになったのです。日米大学野球で世界の舞台を経験すると、その後も代表候補として毎年強化合宿へと参加することになり、悔しさを味わってからわずか2年で“横浜商大エース”と“大学日本代表”という2つの大きなマウンドを踏むまでの投手へと成長しました。

 

➋誰もが認める「大学No.1左腕」の称号

2年以降不動のエースの地位を確立させた岩貞投手率いる横浜商大は、3年秋・4年秋と2年連続のリーグ2位で関東選手権大会進出への切符を勝ち取ります。2大会とも上位進出とはなりませんでしたが、3年時の同大会初戦である帝京大学との試合では、自己最速の146kmを記録。4年時の上武大学戦では13奪三振と快投を披露し、「大学№1左腕」の称号も納得の“圧倒的な力”を周囲に見せつけました。

神奈川リーグ通算53試合のうち完投21、完封7と先発完投型として評価を高めますが、何より333回を投げて327奪三振という驚異の「奪三振率8.84」こそが岩貞投手の特筆すべきスキルなのです。

同じ2013年ドラフト候補である、大瀬良大地投手、松井祐樹投手といったスター選手の陰にこそ隠れてしまいましたが、「大学№1左腕」ではなく「2013年ドラフト№1投手」と言われてもおかしくない逸材であることには間違いありません。

 

➌“阪神ドラフト1位”だからこその苦悩とは?

鳴り物入りで飛び込んだプロの世界でしたが、2014年季6試合に登板して1勝4敗、防御率4.60。2015年季5試合の登板で1勝1敗、防御率4.35とドラフト1位の大卒投手とがこの成績では物足りなさは否めません。

では、横浜商大時代は相手を力でねじ伏せていた投手が何故ここまで苦しんでいるのでしょう。それは、好青年で何でも受け入れてしまうという真面目な性格が、今までのマウンド上での威圧感を消し去っていたのです。

“阪神のドラフト1位”。つまり、少しでも不甲斐ないピッチングをしてしまえば、すかさず阪神ファンから野次が飛んできます。岩貞投手はそれを受け入れてしまうがために、周りを気にして自分の投球ができず、プロとして自立できないまま2年が過ぎてしまったのです。

そんな苦悩と葛藤のなか、2015年シーズン終了後に台湾のウィンターリーグに参戦し、全く異なる環境で野球に取り組んだとこが自身の投球を取り戻すきっかけとなりました。結果、5試合に登板して2勝0敗、防御率0.53の好成績を残して投手部門のMVPを獲得したのです。

 

➍2016年「覚醒」、未来の“奪三振王”へ好スタート

横浜商大時代の佐々木監督は、2016年の岩貞投手を見て「間違いなくマウンドでの立ち振る舞いが変わった」と言います。その証拠に、4月2日に7回無失点でシーズン初勝利を手にすると、開幕から3登板連続での2桁奪三振を記録。

これは、日本プロ野球球団在籍の左腕及び、セ・リーグの投手としては史上初の快挙となりました。「大学№1左腕」と騒がれた当時にあったマウンドでの心構えが復活したことで、本来のバッタバッタと三振を奪う投球スタイルが目を覚ましたのです。

先発の台所事情が苦しい阪神にとってはまさに“救世主”。

3年目にしてついに覚醒した大学の“奪三振マシン”が、今度はプロをも手玉に取る球界の“奪三振王”へと自身の開幕ダッシュを決めてみせました。今年の球団スローガンとして金本新監督掲げた「超変革」。その中心にいるのは背番号「17」かもしれません。

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