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アマ時代「野球の天才」と絶賛された阪神 上本博紀の武器は「非エリート」なプレースタイル

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阪神 上本

広島県出身、中学は軟式野球クラブの松永ヤンキースに所属。広陵高校時代は1年生の夏から4季連続で甲子園に出場し、2年春の選抜で優勝に貢献し2年夏には日本代表にも選出されました。新チームで主将になり翌年の選抜に出場するも夏は地区予選で敗退し5季連続の甲子園の出場を逃しました。

早稲田大学に進学後、1年生からレギュラーとして在学中の104試合全試合にフルイニング出場し4年春には主将、ベストナインを5回受賞しました。数多くの国際大会も出場し日本代表のレギュラーとして活躍。

2008年のドラフト会議で阪神タイガースから3位指名を受け入団。プロ2年目から1軍出場を果たし2014年から選手会超に就任しセカンドのレギュラーに定着します。

2016年は西岡・大和とレベルの高いレギュラー争いを展開し開幕はベンチに。2010年以来の故障以外での2軍落ちと試練の年となっています。

 

➊華々しいアマチュア時代

高校は中国地方では屈指の名門広陵高校で、1年夏から4回甲子園に出場し優勝も経験。広陵高校での1年レギュラーは16年ぶりでした。優勝時は安打の大会個人記録にあと1と迫る12安打。2年夏は先頭打者本塁打を含む10打席連続出塁、2年生ながら日本代表に選ばれアジアAAA選手権に出場し最優秀守備選手賞を受賞します。3年春は捕手として甲子園に出場し野球センスの高さも証明しています。プロ野球のスターでも4回も甲子園出場経験がある選手はそういません。

高校時代は西村健太朗(巨人)・白濱裕太(広島)が先輩でした。

大学も名門早稲田大学で1年生から全試合フル出場と現巨人監督の高橋由伸が慶応大学で記録した以来の快挙です。更に2度の日米大学野球、世界大学野球に日本代表に選出され、まさに順風満帆の野球エリート街道を歩んできました。

そうした名門校の中でも高校・大学と主将を任され、阪神でも選手会長に任命されるところからも高いリーダーシップがあることが証明されています。

走攻守を兼ね揃えた万能内野手で、身長173センチとプロの中では小柄の部類に入りますが、大学では4本塁打、プロでも通算17本塁打とパンチ力も備わっています。

 

➋兄弟で達成した甲子園史上初の記録とは?

上本の弟崇司も広島カープのプロ野球選手です。プロ野球の兄弟といえば新井貴浩・良太、大嶺祐太・翔太、高浜卓也・祐仁、堂上剛裕・直倫、中崎雄太・翔太など多く存在しています。その中でも上本兄弟はそれぞれ似た道を歩んできた兄弟です。弟崇司も広陵高校で3度の甲子園に出場し甲子園準優勝を経験しています。

大学でも東京六大学の明治大学に進学し1年春からレギュラーを掴みドラフトでも兄と同じ3位指名を受けています。

兄弟の記録で、二人とも甲子園で先頭打者本塁打を打っていますが甲子園で兄弟が先頭打者本塁打を打ったのは長い甲子園の歴史の中でも史上初のことでした。

2013年にはお互い守備固めとして兄弟初めて同じ試合に出場します。ポジションやタイプが同じで今後兄弟揃っての活躍に注目が集まります。

 

➌天才と称される理由とは?

広陵の中井監督から「間違いなく天才です。プロとしては体が小さいですが、それを補って余るほど野球IQが高い」と評価を受けています。プロ入り前の野球雑誌にも「小柄な天才」と評されています。確かに走攻守を兼ね揃えて経験値も高い上本ですが、本塁打を量産するわけでもなく、プロの中では小技や守備が格段に上手いともいえません。

では彼が天才と言われるのはなんなのか?

それはプレーの質であり、魂でプレーする闘志の部分であるといえます。

野球エリートに似合わないとにかくがむしゃらに出塁を狙う姿勢、プライドなど関係ないバットを短く持つバッティングスタイル。

そして塁に出れば果敢に次の塁を狙います。俊足ではなく成功率も70%を切るが2014年には20盗塁をマークします。

また何かサプライズを起こす男とも言われ、大きな舞台で記憶に残る活躍できるところこそ上本が天才と言われている理由なのかもしれません。

 

➍2016年野球人生最大の試練

金本新体制では各選手に「ダブルポジション」への挑戦を勧めています。上本も外野手の練習も行い出場の幅を広げています。大和という内外野をこなせる守備のスペシャリストや実績のある西岡とセカンドのレギュラー争いをしてきました。開幕からセカンドは西岡が守るも怪我で離脱、しかしその後は大和と北條がセカンドのスタメンで上本の出場機会はここ数年と比べ格段に少なくなっています。

2014年は華麗な美技で魅せた守備の裏でエラーが多く安定感に欠けました。打撃も3割を超えたシーズンはなくレギュラーの地位を獲るには打撃も守備もまだ磨く必要があります。

怪我による脱落の穴埋めでなく実力でレギュラーを掴み、打って走って守る姿でチームを引っ張ることが真のチームリーダーといえます。

金本監督が掲げる「超変革」は若手が注目されていますが、熱きリーダーとして新生阪神を盛り上げるには阪神の生え抜きであり、生まれながらにしてもったリーダーの資質をこれまで磨き続けてきた上本の更なる飛躍が必要とされています。

 

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