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広島カープへ復帰した黒田博樹は「男気」だけではない!

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まだ、記憶に新しい2014年12月、大リーグニューヨーク・ヤンキースに所属していた黒田博樹投手が古巣である広島東洋カープに復帰することが発表された。

最大21億円とも言われる大リーグ球団からのオファーを断り、単年4億円(推定)での契約であったことから、カープファンのみならず日米の野球ファンに衝撃を与えた。
メディアでもその決断から「男気」というキーワードばかりが強調されがちだが、黒田博樹とはどういう選手なのか、その実績を元にその素顔に迫る。

カープ新人時代:先発完投型投手に

黒田博樹は大阪出身の39歳。上宮高校から専修大学へ進み、1996年にドラフト2位で広島東洋カープに入団した。
高校時代は控え投手であったが、大学時代に当時大学生で初めて球速150キロを記録し注目された。
プロ初登板で、初先発、初勝利、初完投を飾るという鮮烈なデビューを飾ったものの、3年目までは勝ち星に恵まれず、黒星が先行し続けた。
この頃の黒田は球速はあるがコントロールが不安定で、決して安定感のあるピッチャーではなかった。
しかし4年目の終盤に4連続完投を挙げた頃から安定感が増し、先発の一角としての地位を確立した。
当時からのカープファンの黒田のイメージは「先発完投型投手」だろう。
先発、中継ぎ、抑えと投手の分業化が進んだ現代野球において、1人で試合を投げきることのできる黒田は古き良き時代のエースの姿を彷彿とさせるものだった。

カープエース時代:驚異のタフネス

5年目からは本格的にチームの中心投手として活躍。大リーグに移籍するまでの7年間で6回の2桁勝利を上げる。
この7年間の平均防御率は3.29。2006年に最優秀防御率(1.85)のタイトルも獲得しているものの、飛び抜けた数値ではない。
しかし7年間通じて20試合以上に先発、7試合以上の完投を収めている。
特に最多勝(15勝)のタイトルを獲得した2005年には28試合に先発し、11試合で完投している。
この数値は黒田が大きな故障が少なく、長いイニングをシーズンを通して任せることができるタフな投手で、しかもそれを毎シーズン維持できることを示している。
一方黒田がこうした成績を残した2001年から2007年はカープがBクラスに沈み続ける暗黒の時代であった。
その中で孤軍奮闘する黒田の姿に、カープファンの心は強く惹かれていった。

大リーグ時代:「変わらないこと」の凄み

2007年、カープファンに惜しまれつつもFAで大リーグのロサンゼルス・ドジャースへ移籍。
2012年にニューヨーク・ヤンキースに移籍し、大リーグでの実働期間は通算7年であった。
その間黒田はカープ時代以上のタフネスを発揮し続ける。
途中故障での離脱があった2008年を除いて毎年先発ローテーションを守り続け、5回の2桁勝利、6回の先発30試合を達成し、日本時代とほぼ同じ数値を継続し続けたのだ。
特筆すべきことが2つある。
1つはローテーション間隔やストライクゾーン、移動距離や打者のパワー等様々な条件が違う日本とアメリカで、ほぼ同じだけの結果が残していること。
もう1つはその成績を31歳から38歳というプロ野球選手としてはキャリアの終盤に近い年齢で達成していることである。

~そして、注目の2015年シーズンへ~

黒田が広島に愛着がある選手だから、「カープに戻ってくる」という約束を守ったから凄いのか。
故障に強い丈夫な体と先発完投が可能なスタミナがあるから凄いのか。
それは黒田博樹という投手の一部分を語っているに過ぎない。
どのような環境に置かれても常に同じだけのパフォーマンスを発揮できるよう自分を鍛錬し続け、結果を出し続ける選手であることこそ黒田博樹の本当の姿であり、価値なのである。

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