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ロッテ 東條大樹は希少な最速147キロのサイドスローを武器にリリーフのスペシャリストへ

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神奈川県藤沢市出身の東條大樹(とうじょう たいき)投手は、1991年8月15日生まれの25歳。インステップ気味に踏み込んでくる右利きのサイドスロー投手で、特に右打者相手には無類の強さを誇ります。ストレートの最速は147キロで威力も十分。

小学校3年生から野球を始め、捕手として活躍。中学校に進学してからも、高橋周平選手(中日)や小笠原慎之介投手(中日)などを輩出している少年野球クラブ・湘南ボーイズで野球を続け、中学校3年生の夏から本格的にサイドスローの投手に転向します。

桐光学園高校、青山学院大学、JR東日本という野球の強豪チームを渡り歩いた東條大樹投手は、2015年のドラフト会議でロッテから4位指名を受けます。ロッテでは将来のリリーフエースとして高い期待が懸けられています。

➊高1夏に甲子園を経験するも…

湘南ボーイズの中心選手として活躍した東條大樹投手は、中学校卒業後に地元の野球強豪校・桐光学園高校に進学します。桐光学園高校といえば、夏の甲子園の1試合奪三振記録(22奪三振)を持つ、楽天・松井裕樹投手の出身校としても有名ですよね。

高校1年生の夏には、2014年にドラフト7位で楽天に入団し、プロ1年目から初ホームランを記録している伊東亮大選手と共に甲子園の大舞台を経験。チームは初戦(2回戦)で宮崎の日南学園に6-9で敗れてしまいます。

高校2年生の夏から公式戦でチームのエースピッチャーとして活躍したものの、横浜高校や東海大相模高校など、甲子園の常連校が名を連ねる神奈川県大会を勝ち抜いていくのは至難の業で、再び甲子園の舞台に戻る事はできませんでした。

高校生活最後の夏となった2009年の神奈川県大会では、最速145キロのサイドスロー右腕としてプロのスカウトから注目される存在となっていたのですが、準決勝で横浜隼人高校に1-5で敗れ、ベスト4で無念の敗退を喫します。

地元のプロ野球チーム・横浜だけではなく、阪神やソフトバンクからも高い評価を受けていた東條大樹投手。しかし、東條大樹投手にはプロ入りの意思は無く、プロ志望届を提出せずに大学へ進学する事を決意します。

 

➋大学4年でリリーフの素質が開花

東條大樹投手は、高校卒業後に青山学院大学に進学。当時の青山学院大学の硬式野球部は東都大学野球リーグの2部に所属していて、早期の1部昇格を目指すため、大学に入学したばかりの東條大樹投手を積極的に起用します。

東都大学野球リーグのデビュー戦となった開幕2戦目の拓殖大学戦では、6イニングを2失点にまとめる好投を見せ、初登板初勝利を挙げたほか、駒澤大学戦では相手打線をわずか2安打に抑え、初完封勝利を記録し、2部リーグ優勝と1部昇格の原動力となりました。

1部に昇格した大学1年生の秋になっても東條大樹投手の勢いが止まる事はなく、亜細亜大学との2回戦では、ストレートの最速が147キロを記録するなど、2イニングを無失点に抑え込み、1部での初勝利を挙げます。

ここまで順調な野球生活を送っていた東條大樹投手でしたが、大学2年生の時に大きな試練を迎えます。右ヒジの故障に苦しみ、約半年間、公式戦で投げるどころか満足な練習すらできない状況に追い込まれてしまうのです。

辛いリハビリを乗り越えた東條大樹投手は、大学4年生の春に戦列に復帰。大学4年生の秋からは本格的にリリーフに転向。防御率0.30という驚異的な成績を残し、最優秀防御率のタイトルを獲得します。

 

➌名門JR東日本で更なる成長を遂げ、プロへ

青山学院大学を卒業した東條大樹投手は、社会人野球の名門チーム・JR東日本に入社します。チームメイトには、飯田哲矢投手(広島)や坂寄晴一投手(オリックス)、西野真弘選手(オリックス)など、後にプロ入りする選手がズラリ。

また、同期入社の仲間には、日大三高や明治大学のエースピッチャーを務めていて、高校時代からプロからの評価が高い関谷亮太投手がいました。

JR東日本でもエース格としての活躍が期待されていた関谷亮太投手に負けまいと、東條大樹投手は貴重なリリーフエースとして社会人1年目から大活躍。都市対抗と日本選手権でも登板し、いずれの大会でも自責点0の完璧なリリーフを見せます。

社会人2年目には、苦手だった左打者対策のため、新しい変化球であるチェンジアップを見事習得して、プロからの評価が更に上がっていきます。

2015年のドラフト会議では、チームメイトの関谷亮太投手が先にロッテから2位指名を受け、その後に東條大樹投手がロッテから4位指名を受けます。

JR東日本時代に続いて、プロの世界でも関谷亮太投手と一緒のチームで戦う事になった東條大樹投手。関谷亮太投手が先発をして、東條大樹投手がリリーフする、という場面が何度も見られるようになるのではないでしょうか。

 

➍目指すはリリーフエースのスペシャリスト

右のサイドスローから力強いボールを投げ込むスタイルは、ヤクルトで大活躍している館山昌平投手に似ているように思います。東條大樹投手自身も館山昌平投手の投球フォームを参考にして、今のスタイルを確立させています。

2016年5月1日の日本ハム戦(QVCマリンフィールド)でプロ初登板を果たしますが、2度の押し出し四死球を記録するなど、2イニング3失点という、ほろ苦いデビュー登板となり、すぐに2軍落ちしてしまいました。

2016年シーズンのロッテは、ストッパーの西野勇士投手や、勝ちパターンで登場する益田直也投手と内竜也投手などのリリーフ陣が例年以上に安定していますよね。

しかし、今のロッテは右のサイドスロー投手が不足している状況ですから、2軍戦でアピールを続けていけば、東條大樹投手が再び1軍に帰って来る日もそう遠くはないと思います。

将来のリリーフエースとして大きな期待が懸けられている東條大樹投手の今後の活躍に期待しましょう。

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