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勝利の大根踊りを!日ハム 井口和朋 大学日本代表の気迫溢れる投球術とは?

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北海道日本ハムファイターズの背番号29、井口和朋。2015年のドラフト会議にて3位指名でファイターズに入団しました。

井口は1994年に神奈川県横浜市で生まれます。野球を始めたのは小学校1年生の時で「DMファイターズ」という軟式の少年野球チームに所属していました。当時は遊撃手や保守など様々なポジションについていました。その後中学で「横浜都築ボーイズ」に入部し硬式野球を始め、3年の頃に投手としての才能を開花させました。高校は神奈川県にある私立の武相高等学校に進学しましたが、残念ながら甲子園出場は叶いませんでした。そこから自身の野球の舞台を北海道へと移し東京農業大学生物産業学部のオホーツクキャンパスへ進学することとなったのです。

同期には上原健太、加藤貴之らがおり、特に加藤とは一緒に1軍に帯同していることもあり非常に仲が良いようです。

 

➊もはや代名詞?独特な投球フォーム

東京農大に進学した井口ですが、1年の春から公式戦に先発として出場していて、結果を残し新人賞に選ばれています。また2年生の時にはベストナインを受賞し非凡な才能を発揮していました。3年生の秋の大会では5者連続三振を奪う等チームに貢献する活躍を見せ、個人タイトルは獲得することはなかったもののチームを37季ぶりの優勝に導き、大きく貢献しました。そして4年生になってからは春にMVPを獲得したり、ユニバーシアード日本代表に選ばれ2試合に登板し、準決勝のアメリカ戦で勝利投手になる等日本代表の優勝にも貢献しました。大学時代目覚ましい程の活躍をしていた井口ですが、なぜこんなにも井口は活躍出来たのでしょうか。その秘密は独特な投球フォームにあると思います。

井口は右投げで身長体重は175cm・82kgと決して大きくはありませんし、むしろどっしりとした体格です。そこから繰り出される球速はMAX149キロとなかなかの速球。操る球種は100キロ前後のカーブに120キロ~130キロのスライダー、そして120キロ前半のスプリットとスピードに落差が付けられる投球が魅力です。そして肝心要のそのフォームですが、ノーワインドアップで内側にステップし腕を強く振り下ろすスリークォーター。今まで見た事のない投球のタイミングで打者のリズムを崩していきます。その投球フォームは同期にもネタにされていてるようで、一度は真似したくなると皆で真似しているようです。しかし仲良しの加藤だけは「もう見慣れたし、見飽きた」と言っていて井口をからかっている様子です。

 

➋ルーキーイヤーは好リリーフを連発!

オープン戦で最初に井口の投球を見た時は、不思議な感覚になりました。おそらく札幌ドームで見たファンの方達も同じような気持ちになったでしょう。きっと最初はその独特なフォームに目が行ったからだけではないでしょうか。しかしその不思議な感覚というのは井口が投げる回数が増える度に「井口なら抑えてくれる」という感覚に変わっていったのです。

井口の公式戦初登板は3月30日の札幌ドーム開幕戦の2試合目、オリックス戦でした。5回の表2死の場面で登板し見事無失点に抑えると、続いて6回も登板し山崎勝己を相手に奪三振を奪う等で無失点に抑えたのです。そこから井口の進撃は始まりました。4月2日の福岡ソフトバンク戦では1回と1/3を無失点に抑え、同月6日の西武ライオンズ戦ではピンチの場面でしっかり打者を抑える等怒涛の活躍を見せています。そして4度目の登板となる同月9日の楽天イーグル戦で、先発していた同期の加藤が1回3/2、3失点でノックアウトされていまい2死満塁4番のウィーラーを迎えた場面での登板。見事ウィーラーをファウルフライでアウトにしてピンチを脱出すると、そのまま3回も登板することとなりました。井口は持ち前の気迫溢れるピッチングで3回も見事に三者凡退に抑えたのです。そして4回表に入り引き続き井口は期待を一身に背負いマウンドへ。8番後藤、9番嶋をそれぞれ三振で抑えます。しかし井口の快進撃はここまででした。続く1番岡島に死球を与えると動揺したのでしょうか、2番福田に対して甘い球を投げてしまいレフトスタンドへ2ランを打たれてしまったのです。その後、次の回で谷元と交代した井口の表情は実に悔しそうな表情でありました。しかしそこで諦めないのが強気の井口。次に登板した千葉ロッテ戦ではきっちり抑えてチームを救っています。

 

➌新人王への道を一歩一歩進む

ここまでルーキーとは思えない投球で何度もチームのピンチを救ってきた井口。彼の目標はチームの柱となること。新人王を獲りたいと自分で口にする事はなく、あくまでもチームの為にと徹しています。そんな井口だからこそチームの勝利の為の投球が出来、それが結果に繋がっているのではないでしょうか?まだ2016年シーズンは始まったばかりですが、井口の新人王獲得には今からでも大きく期待が出来る、いや期待してしまいます。ぜひチームを優勝に導いて、新人王を獲得し、入団時に見せてくれた大根踊りを歓喜に沸く満員の札幌ドームで披露してもらいたいものです。

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