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本当に元内野手?日ハム 加藤貴之は怪我に勝った熱き魂と多彩な球種で勝負

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日ハム 加藤

1992年6月3日、千葉県南房総市にて北海道日本ハムファイターズ投手、加藤貴之は産声を上げました。彼の出身校は拓殖大学紅陵高等学校で、2年生からベンチ入りを果たして2年生夏にはすでに主力の投手として先発出場していました。

しかし、3年生の夏の大会で逆転負けを味わい、残念ながら甲子園出場とはなりませんでした。その後2011年にかずさマジック(所属日鉄住金ビジネスサービス千葉)に入社しています。

2015年ドラフト会議にてドラフト2位(契約金7000万円、年俸1200万円)で北海道日本ハムファイターズへ入団、晴れて念願のプロ野球選手としての第一歩を踏み出すことになったのです。

ちなみに、同期入団ではドラフト1位上原健太、3位井口和朋などがおり、特に井口とは現在共に1軍に帯同し大変仲が良い様子で、お互い多くの時間を過ごす仲間であり、良きライバルであるようです。

➊素材は一級品のサウスポー

加藤は182cm82kgで左腕ととても良い素材の持ち主です。フォームはノーワインドアップのスリークォーターで、大変美しい投球フォームです。その投げ方は高校時代や、社会人時代に話題になるほど。さらに加藤が出せる球速はMAX144キロ。扱える球種はスライダー・カーブ・チェンジアップ・カットボールと多彩な変化球を持っています。特にスライダーは大変キレがあり、高い奪三振率を誇っています。

ただ投手適性としては先発よりリリーフ向きなため、先発に転向するには球種を増やすことや、スタミナをつけること、若干難のあるコントロールを磨くこと等、まだまだやらなければならないことは沢山ありそうです。

 

➋屈辱の内野手転向、怪我の試練を越えて

高校時代、加藤は先発投手として活躍していました。ですが、かずさマジックに入った直後チーム方針により基礎を磨くという意味で、内野手へ転向。基礎トレーニングを重ねた後、2年目で投手へ再び戻ることが出来ました。

加藤の鋭く腕を振るフォームと速球から、2014年には既にドラフト候補として名前が挙がっていましたが、自らの弱点を克服するための投げ込みが原因で左肘を痛める結果となってしまいました。これにより残念ながら2014年はドラフトにかかることなく、悔し涙を流すこととなってしまいます。それから加藤は振るだけでも悲鳴を上げる左肘を抱え、ケガとの闘いを余儀なくされました。さらにケガのせいで日本選手権出場すら逃してしまった加藤。しかしこれがきっかけで、彼はここから這い上がります。

今まで若干積極性に欠けていた加藤ですが、自らの意識を変え様々な人物からアドバイスを聞きそれを実行していきました。それによりにケガを克服し、ケガする以前より腕を振ることが出来るようになりました。

最終的にその後の数々の活躍により、スカウトの目に止まった加藤は見事プロの世界へ進むことができたのです。彼の諦めない反骨心は今プロの世界で大いに発揮されています。

 

➌華々しいデビュー、しかし初先発では手痛い洗礼・・・

2016年3月26日、QVCDマリンフィールドでの千葉ロッテマリーンズ2回戦で、加藤は華々しく1軍デビューを果たしました。

7回裏2アウト。4-6の2点ビハインドと追加点が与えられない場面で加藤は颯爽と登場しました。彼は監督やチームメイト、ファンの期待に応え、見事無失点で7回を終えました。その後リリーフとして幾多のピンチを救い、新人ながらチームに大きく貢献していきます。

そんな彼に転機が訪れたのは4月9日のこと。その前の4月3日のソフトバンク戦で好投した有原が腰椎ねんざの診断を受け登録抹消の事態となっていました。今シーズン先発が少ない状況である日本ハムは加藤を先発として登板させることとしました。リリーフとして好投を続けていた加藤・井口の両名が候補であったようですが、話によれば加藤を指名したのは栗山監督自らということで非常に期待がされていました。

いよいよ4月9日。相手は東北楽天ゴールデンイーグルス。前日負けていたこともあり、連敗だけは避けたいところでした。満を持して登板した、ドラフト2位の加藤貴之。しかし好投し続けていた加藤には突然託された先発登板という舞台に、大きなプレッシャーもあったでしょう。加藤はヒットだけではなく、3つの四球を与え3失点してしまい、なんと1回2/3で降板することとなったのです。加藤はコメントで「自分の中でも何をやっているのか分からなくなってしまった」と言っています。チームは無事勝利しましたが、加藤にとってはとてもほろ苦い結果となってしまいました。

そんな悔しい思いをした加藤に、千載一遇のチャンスが回ってきました。有原がまだ復帰を望めず、再度先発としてマウンドに立つことになったのです。

 

➍初勝利から新人王への挑戦が始まった

4月16日。相手は好調首位千葉ロッテ。場所はホーム札幌ドーム。加藤は初勝利を手にするべく、札幌ドームの大観衆の中、マウンドへあがったのでした。

結果はまるで別人のようで、6回を安打4、三振4、四死球0、失点0という好投を見せたのです。もちろんチームはそんな加藤の後押しをするべく、点を取りまくり見事加藤は初勝利を収めることができたのです。しかもこの日は、札幌ドームでの888勝目となる記念すべき日となり、加藤貴之という男の名前は永遠に日本ハムの聖地、札幌ドームに刻まれることとなりました。

加藤が目指すもの、それはチームの優勝だけではありません。自身も新人王を目指すべく着実に歩みを進めています。

加藤貴之、彼の歩みだした輝かしいプロ野球選手としての人生は、まだまだ始まったばかりです。

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