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日本ハムファイターズ 「二刀流」の開拓者 大谷翔平が切り開く未来

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投げては160キロを超える剛速球、打っては2桁ホームラン。漫画から出てきたような超人的な活躍で、常にプロ野球の話題の中心にいる大谷翔平。

奇想天外な「二刀流」選手ながら、そのどちらもが超一流のセンスを見せる新世紀のスターの誕生から、その魅力を見ていきたい。

1.大リーグへの夢からプロ野球入りへ

大谷翔平は岩手県出身の20歳。
花巻東高校時代に既に160キロを記録し、プロ野球のみならず大リーグからも注目を集め、本人も大リーグ挑戦を熱望していた。

その大谷を、ドラフトで指名したのは日本ハムだった。大リーグ入りを熱望する大谷を説得する際に提示されたのが打者と投手との「二刀流」育成プランであった。

荒唐無稽とも思えるプランだが、高校通算56本のホームランを放ち、一塁到達4.1秒とも言われる俊足を持つ大谷だからこそ、どちらの才能を活かすかプロの世界で試してみたいと思えたのだろう。

大谷の心を動かしたのは「二刀流」だけではない。

メジャーリーグで活躍するために国内リーグで実績を積むことが重要であることを、アジア選手の高卒メジャー挑戦からの成功率データを元に理論的に説明したことも重要だろう。

「将来のメジャー挑戦のため」という確約のようなものを具体的に示すことができたからこと、大谷は日本ハム入団を決めることになったのである。

2.「二刀流」への不安と期待

大谷の「二刀流」挑戦は、野球解説者には概ね不評だった。

野手としてのフル出場もできず、投手としても完全な休養が取れないのでローテーション間隔が空いてしまい、結局どちらの数字も残せないのではないか?

二足のわらじで通用するほどプロの世界は甘くない、という声は多かったが、その解説者たちの間でさえ、是非投手で、是非打者でと意見が分かれていた。

年棒の査定も通常の選手のように成績からだけでみると突き抜けた数字になりにくくなるという先々の不安まで口にする者もいた。とにかく、何か理由を付けて批判するのは、この稀代の才能の成長を願う気持ちが半分、自分の想定を超えた「異物」を許容できない気持ちが半分くらいだったのではないだろうか。

しかし、久しぶりにプロ野球全体が注目するほどの選手の登場に、「不可能」と言われるような既成概念を壊すことへの期待も感じずにはいられなかった。

3.「二刀流」の成功が
     生んだ未来の選択肢

プロ入り2年目、大谷はそれらの雑音を捻じ伏せ、期待を超える活躍を見せつけた。
投げては先発の軸として2桁11勝を挙げ、打っては10本塁打で打率.274。どちらを取っても十分といっていい活躍である。

年棒も高卒3年目では松坂大輔以来2人目となる1億円(推定)を突破。名実ともに球界を代表する選手となってきた。

本人の活躍もさることながら、批判に屈せず宣言通りの育成を続け、結果を出した日本ハムも称賛に値するだろう。

大谷の「二刀流」がいつまで続くかはわからないが、打者としても投手としてもプロで活躍できる才能があることを確認した上であれば、どちらを選んだとしても納得できるだけの理由ができる。

チーム事情や周りの思惑だけではない選択を本人ができるだけの力を付けさせることができたのである。

~新プレースタイルの
     パイオニアとして~

大谷ほどの規格外選手はそうそう出てくるものではないだろう。

しかし、「二刀流」による育成という先例を作り、未来への可能性を示したことの意義はとてつもなく大きい。

今後、第二、第三の「二刀流」選手が生まれるかもしれない。

その時大谷は、

二刀流を継続しているのか?
投手を選択しているだろうか?
打者を選択しているだろうか?

そして、大リーグに挑戦しているだろか?

考えるだけでわくわくしてくる。

大谷と日本ハムが切り開いた未来に、久しぶりにプロ野球に「夢」を見る楽しみを思い出させてもらえた。

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