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舞台は北海道へ!日ハム 高梨裕稔 高校で投手転向したドラフト4位の成長株

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千葉県出身、士気高校時代の1年秋に内野手から投手へ転向。公式戦の最高成績は県大会3回戦で甲子園出場はありません。

ピッチングを見た山梨学院大学の伊藤コーチに目が留まり同大学に入学しました。

関甲新学生リーグで通算26勝、ベストナインと最多勝を2度、最優秀防御率を1度獲得し、4年春には巨人の2軍相手に5回無安打8奪三振と抑え込みプロスカウトからも評価されました。

2013年のドラフト会議で日ハムから4位指名を受け入団。山梨学院大学から初のドラフト指名を受けた選手となりました。

2年目に先発デビューを飾るも敗戦投手に。1軍では7イニングのみだが、昨年2軍では11勝、奪三振王を獲得と2016年のブレイク候補です。

抜群の素質と奪三振能力

中央球界では無名でしたがその素質を認める人は数多くいます。身長187センチという長身から放たれる質の高いストレートとそれを生かした緩急のあるカーブとフォークが武器です。典型的な本格派ながらプロでも希少価値は高く三振を取れるタイプの投手です。

三振を取れるというのは一種の才能で特にプロ野球では一流の打者相手に三振を取るのは至難の業です。ちなみに2015年のパリーグで最も奪三振率の高い投手は日ハムの大谷投手で10.98(9イニング投げて奪っている三振数)です。

高梨は昨年2軍相手ではありますが奪三振率9.58をマークしました。1軍でも10月のリリーフでは4イニングを投げ4奪三振と1軍でも三振を取れることが実証されています。

手足も長く柔軟性、力強さと投手としての必要条件を兼ね揃えている身体能力に加えて、大学時代の伊藤コーチが驚いたのは吸収力の高さだったそうです。通常指摘されてもなかなか体に染みついた動きを変えることは至難ですが、高梨は指摘箇所をすぐ修正し適用できる呑みこみの早さがあるとのこと。大卒3年目とまだ若手で伸び代十分なので150kmを超えるストレートや球種を増やしていけると思います。

 

❑挫折と迷い、たたき上げの野球人生

高梨は高校、大学と野球では無名の学校でした。中学ではヒットが打てず下級生にレギュラーを奪われる危機や士気高校の入学時代は友人からサッカー部に誘われて真剣に入ろうか悩んだというエピソードもあります。投手への転向を言い渡され1年時の球速122kmから3年時には142kmまで上がり大学で野球をやることを決意しました。

大学時代では1年春は初登板初勝利をあげるものの、1年秋にはリーグ戦で0勝4敗という成績でした。そこからランニングやウェイトを積み重ね、フォームも改良して後の最多勝やベストナインといったタイトルに繋がります。

3年春の巨人2軍との練習試合時に右肘に違和感を覚えそこからリーグ戦1シーズン登板できませんでした。その間誰よりもひたむきに練習していた高梨は次シーズンで最多勝とベストナインを獲得します。

決して順風満帆とは言えない野球人生の中で苦境を乗り越えたこと、そして多くの人たちの出会いがプロの世界の扉を開いたと本人のコメントから伺えます。

「高橋監督、伊藤コーチ、それに先輩・同級生・後輩に出会えたことで、今の自分があるので感謝しています」というコメント。フォームを指導し1年から起用した高橋監督、大学に誘いつきっきりで体作りにあたった伊藤コーチ、チームメイトの支えがあってのプロへの道なのでしょう。

 

1軍定着に必要なのは制球力だけ?

昨年2軍ではチーム1のイニングを投げました。しかし高い奪三振率から見て球の力は申し分ないが防御率は3.38と決して抑え込んではいません。その原因としては制球力と安定感だといわれています。四死球率は1試合平均3.22という数字が昨年出ていました。ちなみに剛速球を投げ込む日ハム大谷は2.75、楽天則本で2.40と1軍で三振を奪っている選手たちもある程度の制球力がないと通用しないということです。

またプロの先発ローテーションとなれば年に何十試合も登板があり毎試合調子が違います。そうした中で悪い中でどう抑えていくかが1軍のローテーションに入るための課題になってきます。

しかし1年目の2軍での四死球率4.57を考えれば制球力は大幅な改善が見られています。これにより球数も減らすことができるので中盤でのガス欠によって打ちこまれるケースをなくすことができます。スタミナのペース配分なども身につければ1軍での活躍も近づいてきます。

 

❑2016年日ハムの秘密兵器へ

昨シーズンは10月に4イニングをほぼ完璧に抑え2016年のシーズンに向けて足がかりを作ったといえます。

日ハムのローテーションは大谷、有原、吉川、メンドーサが固まっています。ライバルとして武田勝、上沢、バース、斎藤、中村勝と多いですがなんとかこの中に割っていきたいところです。二桁勝てる能力は十分備わっています、育成の日ハムで3年目の高梨が今年の新人王候補に名乗りをあげるかもしれません。

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