オリックスバファローズ 母親想いの宗祐磨はギニア人の血を引くスーパーアスリート

神奈川 横浜隼人高校では1年秋からレギュラー入りし、秋の県大会準優勝そして創部以来初の関東大会進出に貢献します。
その後2年夏にはサード、秋からはショートとポジションを変えながらも中心選手として活躍しましたが、1年時の成績を超えることは出来ず甲子園出場は叶いませんでした。
2014年秋のドラフト会議においてバファローズから2位指名を受けて入団します。
珍しいギニアと日本のハーフ
宗選手はギニア人の父親と日本人の母親の間に生まれたハーフで、アフリカ系の血を引いています。
もちろん周りの子達に悪気があったわけではありませんが、幼い時に肌の色が黒いことをからかわれ、宗選手は傷ついた当時を振り返って「小学校時代は良い思い出が無い」、「人前で目立ちたくなかった」と語っています。
しかし、中学3年の冬に母親とともにガーナへ旅行してギニア人である父のルーツを身近に感じることができ、肌の色の違いなど小さなことだと思うようになったそうです。
素材はAロッド級!
身長181cm、体重78kgと特別大きな身体というわけではありませんが、体脂肪率は5%であり、完全にアスリートの体つきと言えます。
また身体能力も高く、50mを5.8秒で走り、遠投は100m、立ち幅跳びに関しては2m69cmを記録したそうです。(ちなみに立ち幅跳びの高校生男子平均は2m20~30cmです。)
さらに、けん制で一二塁間に挟まれた時にタッチに来る二塁手を飛び越えようとしたこともあるようです。
球団関係者が「身体が出来ればAロッド(NYヤンキース)みたいになれる」と断言し、その身体能力の高さに惚れ込んでいます。
大事なのは笑顔
宗選手のご両親は宗選手が1歳の時に離婚しており、それ以来女手一つで育てられたそうです。
宗選手の高校卒業までの17年間、様々な資格を取り、様々な仕事に就いた母親であるミカさんの支えは宗選手の存在でした。
宗選手にとっても母親が支えであり、「時には父親や兄弟のような存在になってくれた」、「いつも自分を守ってくれ、つらい時には笑わせてくれた」などと語っています。
プロ野球選手となったこれからは宗選手が母親ミカさんに笑顔を届け、守っていくことになります。
怪我を乗り越えろ!
宗選手は高校3年の6月に右膝を骨折し、その後も試合に出続けました。
もしこの怪我が無ければドラフトの目玉となっていたかもしれないと一部では言われており、現在ではその影響はあるものの練習に支障があるわけではありません。
写真で見る限りでは筋肉質の物凄い身体をしており、プロの練習でこの身体が一回りも二回りも大きくなった時どのような選手になるのか想像もつきませんが、『褐色の弾丸』と呼ばれグラウンド狭しと暴れ回り、他球団の脅威となるのは間違いありません。