〔楽天:福田将儀物語〕2代目マー君は俊足自慢の新ムードメーカー【楽天ゴールデンイーグルス】

千葉・習志野高校では1年夏から中堅手のレギュラーとなり、秋には関東大会で準優勝し2年春の選抜で甲子園に出場、2試合で本塁打を含む3安打を放ちました。
3年春にも千葉県大会優勝、関東大会準優勝を達成しましたが、夏はベスト4で敗退となってしまいました。
中央大学進学後は1年春から中堅手レギュラーとしてリーグ戦に出場、2年秋と4年秋の2度ベストナインに輝き、2014年のドラフト会議でゴールデンイーグルスから3位指名を受けて入団しました。
2代目マー君襲名なるか?
ゴールデンイーグルスのマー君と言えば、現在はメジャーの舞台で活躍する田中将大選手(ヤンキース)ですが、福田選手も「将儀」という名前から幼い時は「マー君」と呼ばれていたそうです。
シーズン24連勝でチームを初のリーグ優勝・日本一に導くなど「先代」があまりにも偉大すぎるために、同じ愛称で呼ばれることに「格が違う」と今のところは困惑しています。
しかし、福田選手の活躍によってイーグルスが再び大躍進することが出来れば、イーグルスのマー君=福田将儀となることでしょう。
ナンバ走りを取り入れ陸上大会で1位!
福田選手の持ち味はなんと言っても50m6秒ジャストの脚力で、本人も小さい時から「徒競走では負けたことが無い」と語っています。
中学2年時に腰を痛めたことからかつて飛脚がしていたと言われるナンバ走りの練習を取り入れ俊足に一層の磨きがかかり、中学3年時に参加した地元・千葉県山武市の陸上大会で100m10秒83を記録して年上の参加者たちを押し退けて成人の部1位となりました。
プロ入り後に計測された30m走でチームトップを記録しており、広い球場をホームにしているチームも多いため、その脚力はプロでも大きな武器になるに違いありません。
新人宴会部長!
大学時代はあまり声を出さないタイプだったようですが、「声を出した方が楽しく、身体も動く」ということからプロ入りをきっかけに意識を変え、新人合同自主トレでは積極的に大きな声を出して周囲を鼓舞していました。
「プロは見られてナンボ」と全身蛍光色の練習着を身に付けるなど見られることを意識して、服装にもこだわりを感じさせました。
即戦力としてのプレッシャーを感じており、これらの派手な言動によって自らを奮い立たせているのかもしれません。
壁は厚いが・・・
キャンプでは1軍スタートとなり、練習試合やオープン戦でも積極的に起用されておりそれなりの結果も残しています。
イーグルスの外野陣は内野からコンバートされた松井稼頭央選手や実績のある聖澤諒選手、岡島豪郎選手など層が厚く、即戦力と期待されているとはいえ新人がすぐにレギュラーとなれるほど甘くはありません。
脚力だけでなく、広い守備範囲と強肩も持ち味ですので、代走や守備固めなど少なからずチャンスはあり、そのチャンスを掴めば一気にブレイクする可能性は高いと言えます。