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剛腕伝説よ再び!楽天 釜田佳直はトミー・ジョン手術を経て1年目の7勝越え、イーグルスのエースへ

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楽天 釜田

石川県出身、中学は軟式野球部に所属。金沢高校時代は1年生の春から公式戦に登板し143キロを投げ注目されました。1年の秋からエースになり1年秋、2年春、2年秋とサヨナラ負けを喫し、後半の勝負どころで課題が出ました。2年秋は壁を乗り越え北信越大会優勝し、明治神宮大会にも出場。翌年の春の選抜では加古川北高校に0対4で初戦敗退。夏の甲子園にも出場し3回戦に進出し、甲子園通算34イニングで40奪三振、防御率1.32を記録します。

2011年のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受け入団。

高卒1年目から7勝をあげるが以後3年間は怪我と手術で2勝のみ、今年完全復活を果たすことが出来るか。

 

➊1年目の記録以上に記憶のインパクトとは?

高卒1年目から7勝というのは近年の高卒ルーキーの数字としては非常に優秀です。ちなみに高卒1年目から二桁勝利した投手はここ20年で松坂大輔(現ソフトバンク)・田中将大(現ヤンキース)・藤浪晋太郎(現阪神)しかいません。

さらに2010年以降高卒1年目から勝ち星をあげた投手ですら8名しかおらず、釜田の数字は藤浪晋太郎の10勝、武田翔太(現ソフトバンク)の8勝に次いでの成績です。1年目から5勝以上する高卒ルーキーは近年1年に1人出るか出ないかといったくらいで釜田の活躍はプロ野球ファンの脳裏に鮮明に残っています。

初登板で153キロを記録しその快速球派とキレの良いスライダーは若々しく将来の剛腕エースとして将来が渇望されていました。背番号21も創設時から岩隈久志(現マリナーズ)から受け継いだ番号で球団からの期待が表れています。

活躍したのは1年目の1シーズンだけだが、前年のドラフトを騒がした斎藤佑樹・大石達也・福井優也を始め豊作と言われたルールーたちがこぞって崩れ、ルーキーの活躍が難しいと言われていた翌年で、田中ですら10勝止まりだったチーム状況を考えてもその活躍は光っていました。

 

➋プロ2年目で手術の決断・・・

2年目も更なる活躍が期待された釜田だが、1年目の疲労や多投もたたり右肘を疲労骨折します。その年チームは日本一に、釜田は9月に中継ぎで1勝したのみでした。この年、疲労骨折した部位をボルトで固定・骨棘を除去する手術を受けたが翌年には右肘の靱帯損傷が見つかりました。トミー・ジョン手術を複数回経験した館山昌平(現ヤクルト)に相談し、靱帯は9割という高い確率で修復できるほど信用性が高い手術ということ、しかしその一方で丸1年は野球が出来ずリハビリも長いという会話をしたとのこと。釜田は「10年後を考えたら手術することはプラス面しかない」と手術に踏み切りました。

2014年3月に手術を受け、術後はチームとは別にランニングメニューなどを黙々とこなし、長いリハビリ期間を乗り越えました。毎日の単純なトレーニングを支えたのが、周りで支えてくれる人たちへの感謝・そして1年目の活躍があってこそだがまた1軍のマウンドで投げたいという気持ちだといいます。

 

➌いよいよ復活、手術後509日ぶりのマウンドへ

2015年の3月、手術から丸一年、春季教育リーグで509日ぶりの対外試合のマウンドに立ち最速147キロを記録しました。2015年は中10日ほどの間隔で2軍の先発マウンドに立ち無理をしない調整を続けてきました。同年8月には716日ぶり(先発としては1074日ぶり)の勝ち星をあげ順調な回復を見せてきています。

2016年我慢の慎重調整がした末についに球数制限が解かれました。キャンプでも力強い球を投げ完全復活へ確かな一歩を踏み出しました。

今年に入って自主トレで田中将大などと合同自主トレを行いました。その中で「修正できるポイント」を学んだと言います。調子が悪い時に引き出しを増やして修正しゲームを作る、とにかく結果が欲しいという「気持ち」の部分で収穫があったとのことです。

なにより今の釜田には「投げられる喜び」に満ち溢れています。怪我する前は投げられることが当たり前だったが、丸1年投げられなかった経験が1球1球に意味あるボールを投げることに繋がっています。

2016年はキャンプからアピールし先発ローテーション入りを果たします。3試合目では大谷翔平に投げ勝って今シーズン初勝利をあげました。4月25日現在で5試合に先発登板し防御率2.81と1年目よりも良い数字を残しています。

今年5年目、つまり同世代の選手が大卒ルーキーとして入団してきています。プロの先輩として大卒組には負けられない気持ちも大きいでしょう。

そう考えるとまだ釜田は若手、これから更なる成長・進化を秘めています。楽天には絶対的エースの則本がいますが今年は2枚看板で1年間ローテーションを守ることが出来れば2013年ぶりの優勝も見えてきます。

今年は自ら活躍してのビールかけをしている釜田をテレビで見られるかもしれません。

 

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