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大型左腕誕生へ!ソフトバンク 笠原大芽は兄の賭博問題になど負けられない

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福岡県出身、小学3年生から野球を始め中学時はボーイズリーグの福岡ニュースターズに所属。3年生の夏には九州大会を優勝し、同年11月には日本代表に選ばれ台湾で行われた第3回AAアジアチャレンジカップにも出場しました。

福岡工大城東高校時代は1年生の夏からベンチ入り。2年春からエースとなりその後、春の県大会優勝・九州大会ベスト4進出を果たしますが甲子園出場はありませんでした。

全国屈指の大型左腕として評価され2012年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから5位指名を受け入団。

プロ入り後は1軍での出場はないものの2014年は2軍で4勝をあげ、2015年も2軍の開幕投手に指名されるなど順調な成長路線を歩んでいます。

野球賭博問題で注目をあびた元巨人の笠原将生の実弟でも話題となりました。

 

➊高校時代の異名は『奪三振マシーン』

身長185センチの左投げ。しなやかな腕の振りからノビのある直球と落差あるカーブやスライダーといった変化球で高校時は大量の三振を奪ってきました。

スカウト達が口をそろえて評価していたのが、股関節の高い柔軟性を利用した腕の振りです。肩・肘・手首の使い方が柔らかくダイナミックな腕の振りが持ち味です。

2年春の南部大会では28イニングで50奪三振、2年秋の県大会は86イニングで110奪三振、2年秋の九州大会では18イニングで21奪三振、3年夏は2回戦で6イニング12奪三振6イニング完全試合を達成と凄まじい脱三振率を誇っています。夏の最後の試合は3安打しか打たれていないが四球が全て失点に結びつくということもあり3回戦で敗退しています。

派手な投球内容の半面、勝ち切れない試合が多い印象もあり、制球力や好不調の波があることに課題もあります。大型投手にありがちな欠点ではありますがプロでは三振を取れていたボール球が見切られることから克服なしには上での活躍は難しいとされています。

持っている資質や天性の手首や肘の柔らかさ、何より角度ある直球や身につけれるものではないのでそれを生かした投球スタイルは将来性溢れています。

2012年のドラフト時は「大谷」・「藤浪」・「濱田」が高校ビッグ3と言われていました。当初左腕は濱田ではなく笠原の名もあがっていたくらい世代屈指の左腕として九州では名をはせていました。3名ともすでに1軍で勝ち星を重ねており黄金世代の3名と比較しても遜色ない力を秘めている笠原に注目が集まります。

 

➋野球一家のサラブレッドを襲った悲劇

父の栄一さんはロッテやダイエー(現ソフトバンク)の投手でロッテからドラフト1位の指名を受けています。12年間の現役生活で勝ち星0とドラフト1位の投手としてはプロ野球ワースト記録になっていまいました。

兄将生は2008年のドラフトで巨人にドラフト5位入りで指名された投手で2012年から1軍で80試合に登板し通算7勝を記録しました。ところが2015年の10月に野球賭博を行ったことが発覚し、松本竜也・福田聡志とともに解雇及び無期限のプロ失格処分を受けました。弟の大芽はこの一件について関与もないし、何も知らなかったとコメントしています。

兄の衝撃的なニュースに巻き込まれながらも2016年2軍ではすでに2勝をあげており1軍デビューもそう遠くない位置にまできています。笠原という名前は今プロ野球界では「賭博」という文字が連想されてしまいます。将来有望な大型左腕が高卒投手の育成力が高いソフトバンクで大きく飛躍すれば、笠原の名が違う意味で世に出てくるでしょう。

 

➌素質だけではない一流の意識とは?

笠原にまつわるエピソードで意識の話があります。通常のアマチュア選手は「プロに行きたい」と思うものだが笠原は「プロへ行くのは、当たり前だと思っていた」と語っています。もちろん父や兄がプロ野球選手でプロが身近なものであったことは間違いありませんが、この意識が後に大きな差を生む可能性があります。

球界を代表する捕手、巨人の阿部慎之助もこの考え方だったといいます。高校入学当初からプロに行くと発言し、阿部の父は高校時代に掛布(元阪神)とクリーンナップを打っていたとのことでその影響もあったといいます。阿部の高校時の監督は「野球がうまくなりたいと思って練習するやつとプロに行くってやっているのでは日に日に差がついていく。」と語っています。

考え方一つで素質を超えた力に繋がっていく。こうした作用が笠原が後の一流プレイヤーの礎になるのかもしれません。

現状のソフトバンクは戦力が充実しており、1軍の先発は摂津・武田・ハンデンハーク・和田・千賀が盤石です。他の候補も中田・松坂・寺原・東浜・大隣など実績ある選手が多数います。この中に割って入るのは相当至難ですが、時期ローテ入りを目指した地道に2軍でまず実績を積み重ねていくことが大切です。若手でも松本や高橋など近年ドラフト1位の高卒も入ってきて、今後の先発も育成中な状況です。しかし左投手の先発は和田と大隣くらいしかいないが現実で貴重な左の先発枠として笠原も十分にチャンスがあります。高卒4年目、そろそろブレイクの予感が漂うスケールを感じさせる投手です。

 

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