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26歳のオールドルーキー左腕!ヤクルト 中元勇作は生粋のカープ男子から打倒カープへ

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ヤクルト 中元

広島 竹原高校では2年秋まで外野手でしたが、その後投手に転向し、経験不足ながら主戦に登板するなど活躍します。しかし、3年夏は広島城北に敗れて2回戦敗退。高校時代はあまり目立った実績を残すことはできませんでした。

近代工学部へ進学後は、2年春からリーグ戦に出場し始めます。同年秋に完投で初勝利を飾ると、4年秋には3完封を含める最多の6勝を挙げてMVPと投手ベストナインの2冠を獲得し、チームとしては4季ぶりのリーグ優勝を果たしました。

大学卒業後は社会人チームである伯和ビクトリーズへ入社。1年目からエース格として活躍を見せ、都市対抗の第2代表権獲得に貢献します。4年目に出場した都市対抗で4回を無失点に抑え、変則の中継ぎ左腕としてプロから注目されると、2014年ドラフト5位で東京ヤクルトスワローズに入団しました。

 

➊無名投手から大学MVP左腕へ

中元投手は、高校時代に大きな実績や活躍もなく、ほぼ無名と言っていい存在でした。投手としても転向からまだ1年半というなかで、近代工学部の野球部へと活躍の場を求めます。2年目春から登板機会が増え始め、同年秋の広島国際学院戦で先発すると、11回12奪三振1失点完投で大学初勝利を収めました。

中心投手として迎えた3年春でしたが、制球難により勝ち星が伸びず、4年春までは9勝に留まってしまいます。4年秋から制度が増すと、3完封6勝を挙げ、リーグトップの防御率0.35の好成績を残し、MVPと投手ベストナインの2冠に輝く活躍で4季ぶりの優勝へと導きました。

大学通算36試合で、15勝5敗、防御率1.46と堂々たる成績を残し、プロのスカウトからも注目されるようになりますが、更なる実績を積み上げるために、卒業後は社会人野球チームである伯和ビクトリーズへの入社を決断します。

 

➋社会人1年目からエース格として躍動

入社1年目の春から公式戦に出始めた中元投手は、都市対抗予選でチーム最多の17回を投げる力投で、同大会の第2代表権獲得に大きく貢献しました。前年までチームの中心だった七條祐樹投手(現・ヤクルト打撃投手)の穴を埋める結果を残し、すぐさまエース格へと成長したのです。

2年目の都市対抗予選では、三菱重工三原戦で11回1失点完投勝利、続くシティライト岡山との試合を5安打完封に抑え、4試合で24回3/2を2失点と昨年を上回る好投を披露しました。しかし、大会本戦で全試合先発を務めますが、いつもの安定した投球は影を潜め、チームはベスト8進出を果たすも防御率7.59と精彩を欠きました。

若干不安定さを露呈された中元投手ですが、同年の3月、プロ6球団が集まったオール広島で出場した当時の野村謙二郎監督率いる広島カープ戦で登板し、2回を3安打無失点と素晴らしい投球を見せます。球団の首脳陣から高い評価を受け、同年のドラフト候補へと一気に名乗りを挙げることになります。

 

➌肩の故障がプロへの道を遠ざける

実際にプロの選手と対戦し、ドラフトにリストアップされた中元投手。しかし、直前の10月に肩の手術を受けたために指名を見送られてしまったのです。これまで2度スカウト陣から注目されながら名前を呼ばれるまでに至らず、この怪我のタイミングの悪さに嘆くしかありませんでした。

手術の影響で3年目は球を投げることはできませんでしたが、4年目の都市対抗にJR西日本の補強選手として復活のマウンドへ登ることができました。結果4回を無失点と以前の投球を披露することができ、再び変則中継ぎ左腕のドラフト候補として取り上げられるようになったのです。

3度目の正直。もう邪魔するものはなにもありません。何度も遠回りをしてきましたが、2014年のドラフト会議でようやく名前を呼ばれることになりました。5位指名でヤクルトが交渉権を獲得し、念願のプロのユニホームに袖を通すことになったのです。

 

➍26年間過ごした広島に別れを告げて…

これまで生まれてから社会人にわたり、ずっと地元である広島県に滞在していた中元投手。20代後半を迎える年齢で初めて都会へ上京することになりました。既に結婚もしており、3歳の息子もいる立派な一家の大黒柱です。

そんな社会人で家庭もある一人のパパが、26歳のオールドルーキーとしてプロ野球という新天地に臨んでいます。2015年シーズンは、5月1日に1軍初昇格が決定していましたが、またもや直前の怪我のために見送られてしまいました。中元投手には、ステップアップする前には必ず何か試練があるようです…。

広島愛に溢れる遅咲き左腕はもちろんカープファン。しかし、セ・リーグにいる以上必ず対戦する機会は訪れます。ヤクルトの投手として「カープ男子」から「打倒カープ」へ切り替えられるか、それを達成できる時こそどんな意地悪な運命の悪魔にも邪魔されない自立したプロ野球選手となっているはずです。

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