広島カープ 『デカイ顔』した丸佳浩がトリプルスリーと40歳現役を目指す

千葉経大附属高校時代は、2年時の夏に甲子園に出場、さらに秋にはエースとして関東大会を制し、3年春の選抜大会の切符を手にしました。
2年夏は1回戦、3年春は2回戦で共に延長戦の末に敗退しています。
2007年の高校生ドラフトでカープから3巡名指名を受け入団、4年目の2011年に1軍定着そしてレギュラーの座を掴み取ります。
2014年までに盗塁王1回、ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞2回、オールスター出場2回を記録し、侍ジャパンにも選出されています。
1.お手本は前田智徳
2012年に出場機会を減らし伸び悩んでいた丸選手にとって大きな転機となったのは、その年のオフに新井宏昌氏が打撃コーチに就任したことでした。
新井コーチと共に、当時代打の切り札として現役中で、丸選手の憧れであった、前田智徳氏をお手本に打撃改造に取り組みました。
その後、2年間は打撃三部門で自己最高を更新し続け、2013年には盗塁王を獲得、2014年には3割打者の仲間入りを果たします。
今や、前田氏でも達成出来なかったトリプルスリーを狙える選手と言っても過言ではなくなりました。
2.目指すは40歳現役「球道者」に
2014年オフに丸選手は禁酒をし食生活を改善、さらには趣味であり三度の飯より好きな麻雀を辞めました。
それもこれも、40歳まで現役を続けるため、さらにはチームリーダーとして先頭に立ってチームを引っ張るために、全ての時間を野球に費やす決断でした。
その野球道に邁進するストイックさは、42歳まで現役を続け、その背中でチームを引っ張った憧れの前田氏と相通じるものがあり、同じ「球道者」としての道を歩む決意の表れとも言えるでしょう。
3.今や定番?「顔デカイからや!」
端正な顔立ちも去ることながら、その顔の「大きさ」を同僚だけでなくファンにもよくイジられています。
実際に丸選手が小さい時の写真を見ると、周りに写っている他の子たちと比べても明らかに一回りほど大きいのです。
本人も、ファン感謝デーなどのイベントで質問に対して「顔デカイんで」と言ってから話し始めたり、人気お笑い芸人のギャグ「顔デカイからは」を連発するなど、その顔の大きさを売りにしているようです。
また、オールスターに出た際は、岩瀬仁紀投手(中日)に「高橋聡文投手(中日)に顔が似ている」と声を掛けられ、さらに内海哲也投手(読売)には実際に高橋投手に間違えられるなど、顔に関する話題に事欠かない丸選手でした。
~チームの中心、24年ぶりVへ~
5年前には他の選手を追いかける立場であった丸選手が、この5年の間に他の選手から追われる立場となり、さらには他の選手を引っ張る立場へと変わり、今やカープの若きチームリーダーと言える存在に成長しました。
野村謙二郎前監督によって見出され、緒方孝市新監督の現役時代の背番号「9」を背負い、さらには前田氏と同じ「球道者」の道を歩む―カープレジェンド達の魂を受け継いだ丸選手が、24年ぶりにリーグ優勝そして31年ぶりの日本一までチームを引っ張って行きます。