巨人ドラフト4位 田中大輝は生え抜きの先発左腕投手になれるのか?【背番号69】

読売ジャイアンツ、ドラフト四位ルーキーの田中大輝投手を紹介します。
まずは経歴ですが、必由館高校(熊本県)入学後、一年夏からベンチ入り。
恵まれた体格で140キロ超の速球を投げる左腕ということで注目を集めました。甲子園出場は果たせませんでしたが、卒業後、國學院大學に入学。故障もあり3年秋まで目立った活躍はできませんでしたが、4年春にはベストナインを獲得し、再注目を集めます。スケールの大きな長身のスリークォーター左腕、今後のジャイアンツ投手陣を支える投手になれるでしょうか。
1.現在のジャイアンツ投手陣左腕事情
ジャイアンツ投手陣は毎年非常に充実しています。杉内投手、大竹投手といった移籍組と内海投手、菅野投手といった生え抜き組がバランスよく、外国人のマシソン投手もしっかり脇を固めていて隙がないように思えます。若手も昨年大ブレークした小山投手のように生きのいい投手がいますが、一点課題を挙げるとすれば、先発左腕の若手が育ってきていないということではないでしょうか?ここの争いに田中投手は加わってくると思われます。
2.先発左腕のライバルは?
今村信貴投手という一昨年のシーズン後半に活躍した投手がおり、空いている「先発左腕投手若手枠」の一番手でしたが、昨年は2勝止まり。また、二軍には松本竜也投手、田口麗斗投手といった投手もいますが、まだまだ一軍で活躍できるほどの成績はあげられていません。
田中投手はこのライバル達と杉内投手、内海投手に続く先発左腕枠をを争っていくことになるのです。
3.田中投手の特徴と持ち味
持ち球は最速144キロのストレートとカーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシームです。
ボールのキレと、緩急、右打者インコースに投げ込むマウンド度胸で勝負するタイプですが、特筆すべきはこれからの伸びしろを期待されているということではないかと思います。
実際に4年秋は故障で登板できなかったにも関わらず、指名されたという点からもその将来性を高く評価されていることが伺えます。
~厳しい競争に負けるな!~
ジャイアンツは資金力があることからFAで足りないピースはどんどん補強していきます。
現在空いている「先発左腕投手若手枠」も数年経って状況が変わらなければ補強に乗り出すことでしょう。
田中投手にとっては厳しい環境ではありますが、現在の状況はチャンスです。
ライバルとの競争に打ち勝って、将来のジャイアンツ投手陣を支える選手になってほしいと思います。