【千葉ロッテマリーンズ 三木亮野手】怪我に泣いた守備職人は二木康太選手と『チーム五木』を結成

■大学で才能が開花■
~ 大学日本一に大きく貢献、日本代表入り ~
石川・遊学館高校時代は1年時からベンチ入りし、2年時に北信越大会で優勝、3年時には石川県大会で優勝しますが、いずれも春季大会であったため、甲子園出場には結びつきませんでした。
上武大学に進学後は1年からレギュラーとしてリーグ戦に出場、首位打者を最多打点などのタイトルを獲得し、4年春の全日本大学野球選手権では創部以来初の日本一に大きく貢献します。
日米大学野球の日本代表にも選出され、2013年のドラフト会議でマリーンズから3位指名を受け入団します。
■内野一筋■
~ 守備のうまさは父からのプレゼント ~
小学校時から内野手一筋で、内野ならどこでも守れる器用さを持ち、安定感のある守備力は高く評価されています。
大学時代のある雨中の試合で、他の選手が失策を重ねる中、一人だけ確実にゴロをさばく三木選手を見たプロのスカウトは「見事」と舌を巻いたほどでした。
その原点は野球を始めたばかりの小学校時代にあり、父からプレゼントされた軟式ボールで壁を相手に、2・3日で軟式ボールの表面がゴムボールのようにつるつるになってしまうほど練習を毎日繰り返していたそうです。
■度重なる怪我■
~ 自慢の守備による代償 ~
三木選手は大学時代から、その高い守備力の原動力とも言える下半身に度々怪我をしています。
大学3年時は秋のリーグ戦の試合中盗塁の際に右足首を骨折して手術、4年時に日本代表として出場した日米大学野球では守備中に右膝半月板を負傷します。
プロ入りしてからも1年目のキャンプ開始直後に左太腿裏に肉離れを起こし、さらにその年の8月には大学時代に痛めた右膝半月板を悪化させて手術しています。
また2015年にも練習試合で、下半身ではなかったものの、守備中に左手中指に3針縫う裂傷を負いました。
守備が魅力の選手だけに、怪我のせいで守備力が落ちたなんてことがないようにしてもらいたいです。
■3+2=5■
~ チーム五木の理由は? ~
同じ年にドラフト6位で鹿児島情報高校から入団した二木康太選手と二人で「チーム五木」を結成しているそうです。
2014年の新人合同自主トレにおいて、同期に似た名前がいるのは何かの縁ということで「チーム五木」結成を決めました。
さらに名前を売るために、OBでかつてクローザーを務めた薮田安彦氏がピンチ脱出時に繰り出していた五木ひろし風ガッツポーズを継承したそうです。
残念ながら公式戦でのお披露目はまだですが、OBの里崎智也氏のようにステージで「チーム五木」が見られる日を楽しみにしたいと思います。
■怪我無く過ごせば■
~ 守備を武器にレギュラー奪取へ ~
守備力だけで言えば、マリーンズの正遊撃手である鈴木大地選手より上であるという評価も受けています。
打撃面でも即戦力と言われていたものの、2014年はプロの壁に跳ね返され1軍定着とはなりませんでした。
しかし三木選手の場合は何より1年間大きな怪我をしないことが大事であり、怪我さえしなければ1軍定着は間違いなく、その先のレギュラー奪取への道も見えてくるはずです。