日本ハムファイターズ 実質経験5年でプロ野球選手となった上沢直之はモノマネが得意?

千葉・専修大学松戸高校時代は1年時からベンチ入りし、エースとなった2年時は県大会で春はベスト8、夏と秋はベスト4にチームを導きました。
3年時の春は県大会で準優勝し関東大会に進出しますが、夏は県大会4回戦で敗退し甲子園出場はなりませんでした。
2011年ドラフト6位でファイターズに入団、1・2年目は1軍登板がありませんでしたが、3年目の2014年には開幕からローテーションを務め、初勝利を含む8勝(8敗)を挙げ、11月には21Uワールドカップの日本代表にも選出されました。
プロまで野球経験は実質5年
小学校時代はサッカー少年であり、中学に進学して野球部に所属しますが、当初はルールもほとんど知らない状態だったそうです。
打球をノーバウンドで捕ればアウトになることぐらいは分かっていたようですが、特にタッチプレイとフォースプレイの違いが分からず、中学2年時にはツーアウト3塁の状況でピッチャーゴロを捕るとボールをホームに投げてしまったほどでした。
またプロに入るまでほとんどバッティング練習をしたことがなく素人同然らしく、そんな選手がプロにいること自体が驚きです。
キャリアは関係なし
かつてファイターズで投手コーチをしていた吉井理人氏(現・ソフトバンクコーチ)によると上沢選手は「投手としてのセンスが良い」のだそうです。
プロになるような投手の場合、若い時には変化球は曲げておけばいいという感覚があるらしいのですが、上沢選手の場合は「どこに何を投げるか」という意図を持って変化球を投げています。
またストレート・変化球どれをとっても一級品なのにもかかわらず、丁寧に全て低めに集めるなどプロの投手としては当たり前のことのように思えますが、長い経験があるからと言って出来るわけでなく、若くしてそれが出来ている上沢投手はセンスが良いということになるのです。
特技はモノマネ!
プロ入り直後の新入団選手歓迎式典に上沢選手は並々ならぬ決意を持って臨み、つかみが大切とばかりに長州力氏や高田延彦氏、アントニオ猪木氏などのモノマネワンマンショーを展開しました。
自分より上位で指名された選手やソフトボール出身ということで大きな話題となっていた大嶋匠選手を押し退ける大活躍で主役級の存在感を発揮したそうです。
現在では森内壽春選手や中島卓也選手など先輩のモノマネもレパートリーに加え、芸の幅を広げて(?)いるようです。
真価が問われる2015年
2015年はローテーションで投げるだけでなく、年間通した活躍である程度の成績を期待される立場となります。
キャンプ・オープン戦序盤を通じてあまり調子が上がりませんでしたが、開幕に合わせるかのようにオープン戦終盤になって調子が上がってきました。
実質1年目であった2014年に8勝を挙げブレークしましたが、2015年は一気にエースへとステップアップしてもらいたいと思います。