西武ライオンズ 郭俊麟は台湾人でも今年のパ・リーグ新人王候補No.1

NPBではこれまでも多くの台湾出身選手が活躍してきました。
特に印象が強いのはやはり郭泰源投手(元西武ライオンズ)郭源治投手(元中日ドラゴンズ)でしょう。
今年も台湾球界から一人、しかも郭俊麟(かく しゅんりん)というレジェンドを彷彿させるような名前の選手が入ってきます。
まずは経歴ですが、この郭俊麟投手、台湾ではプロ野球に属していませんでした。ですので外国人選手扱いながら、新人王の権利を持っているという少し異色なものがあります。
台湾では国際大会の代表に何度も選ばれ、経験豊富な投手です。特に先日行われた第一回U21野球ワールドカップにも参加し、日本の前に立ちはだかりました。決勝でもこの郭俊麟投手が投げ、見事に勝利投手、大会MVPを獲得しました。
この台湾人投手はどんな投手なのでしょうか。
1.郭俊麟投手の特徴
身長175センチと決して恵まれた体格ではないものの、最速153キロの直球を投げ込みます。チェンジアップやフォークといった球種も持っており、これまでの実戦でも緩急を使った投球が出来る投手のようです。この辺りは豊富な経験に裏打ちされたものでクレバーな投球が期待できます。
課題は制球力という評価が多く聞かれますが、これまでの登板を見ても、そこまでコントロールが悪そうには見えません。確かに与四死球の数は多いですが、コースにはきっちり投げ分けることができており、判定によってどちらとも取れるような球が多いので問題無さそうです。
2.ライオンズでどんな役割を担うのか?
郭俊麟投手はこれまでのキャンプやオープン戦を見ても先発として期待されているでしょう。西武ライオンズの今年予想されるローテーション投手は岸投手、牧田投手を中心として野上投手までは確定していますが、期待の菊池雄星投手や十亀投手が未だ確定できていないため、郭俊麟投手にはこの後に続くローテーション投手として計算に入っているかもしれません。
非常に重要な位置になりますが、これまずの経験も含めての判断だと思いますし、今年から新加入ですので純粋にプラス要因にしかなりません。上位進出の鍵になることは間違いないでしょう。
3.ジャパニーズドリームを叶えろ
チーム躍進の鍵を握っていると同時に、現時点でローテーション投手として数えられている時点で、新人王にも一番近い位置にいることは間違いないでしょう。
また、外国国籍の選手ですのでチャンスを多く与えられるのも郭投手にとって大きなアドバンテージになるでしょう。
母国を離れ、ジャパニーズドリームを夢見る若き挑戦者は何か人を惹き付ける魅力を感じます。
非常に魅力的で楽しみな選手ですし、若く伸びしろも感じられます、シーズンでの活躍に期待しましょう。