西武ライオンズ ドラフト1位 高橋光成 甲子園V椀はレオの未来のエース候補

群馬県出身 1997年2月3日生まれ
188㎝ 90kg(右投げ右打ち)
2014年西武ライオンズに1位指名された高橋光成投手は、前橋育英高校のエースとして2年時の夏の甲子園で、同校を初出場にして初優勝に導いたことはまだ記憶に新しいです。
この優勝時の投球内容が圧巻の一言に尽きます。初戦の岩国商高戦は9連続三振を含む13奪三振で完封し、ド派手な甲子園デビューを果たし、続く樟南高戦でも5安打完封勝ちと更に注目度を上げます。
3回戦では、優勝候補でもある強豪 横浜高も1失点に封じ込め、ベスト8へ。準々決勝の常総学院戦ではリリーフながら5回を零封して勝利へ貢献。疲労が濃くなってきたはずの準決勝の日大山形戦でも1失点完投し、決勝の延岡高戦ではさすがに極度の疲れから3失点を喫しましたが、合計6試合で50イニング687球、防御率0.36という文句の付けようが無い内容で、優勝を果たしました。
1.優勝後の苦悩とアクシデント
甲子園優勝により、取り巻く環境が一変してしまいました。どこに行っても多くのファンから声かけられ、注目されてスター扱いをされるようになってしまったといいます。
また、グランドでも招待試合に招かれては、調子の良し悪しに関係なく顔見せのためにマウンドに上がり、時には連投になっても投げ続けたそうです。
更にドラフトイヤーの1月下旬に右手親指を骨折するアクシデントに遭い、最後の夏を万全な状態で迎えることが出来ず、3回戦であっけなく予選敗退することになりました。
2.再び自信を取り戻したきっかけは?
最後の夏を県予選で終えた高橋投手のもとに2年連続となる高校日本代表の嬉しい知らせが届きました。与えられた背番号は18、エースとして2試合に登板して防御率はなんと0.00で準優勝に大きく貢献しました。失いかけた自信を国際舞台で活躍することで自らの力投で取戻し、憧れのプロの世界への思いをさらに強くしたそうです。
3.レオのエース、そして球界を代表する投手へ
ドラフト会議後のコメントで「自分も18番がもらいたい、プロ野球では18番がエースのイメージで1番かっこいいですから」。しかし、球団の渡辺SDは17番を用意して18番は自らの力で奪うものだと希望は通りませんでした。ただ、渡辺SDは「10年、15年とエースを張れる素材」と期待は大きいです。
西武は高卒投手の育成に定評と実績があります、そして高橋投手も期待に応えられるだけの一流の素材です。これからエースへの階段を登るためにはルーキーイヤーから1軍へ昇格を果たし、プロの一流のレベルを早くから経験を積んでくれるでしょう。それほど遠くない新しいレオのエース誕生に期待して、ルーキーイヤーに注目しましょう。