ソフトバンクホークス 多趣味な武田翔太は上から目線で魔球を操る

中学時代には、Kボールで宮崎選抜に選出され全国大会に出場した経験があり、軟式野球ながら球速はMAX142kmをマークしました。
宮崎日大高校進学後は1年秋からエースを務め、3年夏の宮崎県大会では準々決勝で9回途中まで零封していたものの脱水症状から両足のふくらはぎが痙攣を起こし降板、甲子園への切符を手にすることは出来ませんでした。
その長身と長い手足を生かした投球スタイルから九州のダルビッシュとの異名を取り、2011年にドラフト1位でホークスに入団します。
1年目には11試合に先発し8勝を挙げ、リーグから特別表彰を受けましたが、その後の2年間は合計で7勝止まりとなっています。
1.カーブ?それともスライダー?
武田選手と言えば、2014年の日本シリーズでも話題となった落差の大きいドロップカーブの印象が強いと思います。
ポストシーズン1分けを挟んで6連勝と勢いに乗っていたタイガース打線を6回途中までパーフェクトに封じた武田選手のあのドロップカーブですが、実は本人曰く縦のスライダーなのだそうです。
しかし、評論家を含め周りからドロップカーブと決めつけられたこともあるのか、2014年日本シリーズ後のインタビューで「もうドロップカーブでいいです」と語り、本人公認のドロップカーブとなりました。
また、そのインタビューでは「縦スラ(縦に落ちるスライダー)を作った」と新たな球種開発も名言していました。
2.『上から翔太』
武田選手の投球フォームは真上から投げ下ろす正真正銘のオーバースローで、これは小学生時代にやっていたバレーボールのアタック時の腕の使い方が原点となっているそうで、本人も常に大きく腕を振り下ろすことを意識しているようです。
この投球フォームは、肩への負担が大きく故障を懸念する声もありますが、武田選手は肩を動かさずに肩甲骨だけを動かすことが出来るほど肩関節が柔らかく、そのおかげで肩への負担が非常に少なくて済んでいるそうです。
さらに相手を見下して投げることも心掛けており、AKB48のヒット曲を意識してか「上から翔太」とインタビューでも発言することもあります。
3.絶対音感を持っている!?
V旅行で行ったハワイのパーティ会場にあった白いピアノをおもむろに武田選手が演奏し、同行していたご両親がそれを見て驚いたんだそうです。
なぜなら武田選手はピアノを習ったことがなく、保育士をしているお姉さんの見よう見まねで弾けるようになったそうで、「絶対音感がある」と本人は語っています。
中学時代からやっているサーフィンも独学で習得しており、非常に器用なことが伺い知れます。
また、将棋では中学の将棋部全員に勝ったり、高校時代には心理学や整体の専門書を読み漁ったり、プロ入り後の秋季キャンプでは自炊したりと多様な趣味を持っています。
~九州のダルビッシュから
ソフトバンクのエース武田へ~
2014年は右肩故障もあって不本意なシーズンとなりました。
しかし、日本シリーズでは優秀選手となり、さらにその活躍が認められて侍ジャパンに選出され、日米野球でも好投を見せてくれました。
2015年こそはシーズン通して日本シリーズのような活躍をし、初の2桁勝利とは言わず全ての投手を上から見下ろせる成績を残してもらいたいと思います。