『オリンピック兄弟共演』を目指すヤクルト 風張蓮は異色の珍名さん?

岩手・伊保内高校時代は1年春からベンチ入りし、2年春からエースを務めるもののチームは3季連続で岩手県大会初戦敗退を喫してしまいます。
3年春の県大会でベスト8まで進出しましたが、これが最高成績となって甲子園の経験はありませんでした。
東京農業大学北海道オホーツクに進学後は1年春からリーグ戦で登板、2年秋からのリーグ3連覇そして4年秋のリーグ優勝に大きく貢献して最優秀投手賞とベストナインを受賞しました。
そして、2014年のドラフト会議においてスワローズから2位指名を受けて入団しました。
夢は兄弟で五輪
風張選手には陸上競技の砲丸投げをしている高校生の弟・鼓太郎さんがいます。
2014年秋に行われた日本ユース陸上競技選手権において7位に入賞するなど、5年後の東京オリンピック出場を目指す有望選手として注目されています。
現在野球はオリンピックの正式種目として採用されていませんが、東京で野球が復活となればオリンピックでの兄弟共演も夢ではありません。
2020年夏、隣接する神宮球場と新国立競技場で日本国民を沸かせている風張兄弟の姿が見られるかもしれません。
「風張」は珍しくない?
「風張蓮」という名前を見て、珍しい名字で何と読むのかと思った人も多いのではないでしょうか。
この「風張」という名字は青森県八戸市にある地名がルーツであり、全国的にはあまり聞きませんが、青森県や風張選手の出身地である岩手県ではそれほど珍しい名字ではないそうです。
プロ野球ファンにとっては馴染みのある名字であっても一般的には珍しい名字は結構あって、スワローズで言えば「大引」や「久古」のほうが「風張」よりも珍しかったりします。
ジャージの色でアピール?
2015年1月の新人合同自主トレ初日に、真中満監督や球団幹部の目を最も引いたのは風張選手でした。
その実力もさることながら、某落語家夫婦ばりの上下ピンクのジャージ姿でもアピールしたからです。
ピンクが好きな色だったというだけで特に奇をてらったわけではありませんでしたが、結果的にはアピールするのに大きなプラスとなりました。
ジャージーが派手なだけだったと言われないように、シーズンでもド派手な活躍を見せてもらいたいと思います。
二軍スタートも潜在能力はすでに一軍クラス
大学4年秋の明治神宮大会で起こした右太もも肉離れの影響でキャンプは二軍リハビリ組スタートとなりましたが、ランニングメニューを問題なくこなし、早々にブルペンにも入るなど順調ぶりをアピールしました。
オープン戦での登板こそありませんでしたが開幕前のタイガースとの練習試合では1軍初登板を果たし、2回無失点と上々の投球を見せてくれました。
開幕一軍には入れなかったものの、「風張」がプロ野球ファンに馴染みのある名前になるような活躍を見せてもらいたいと思います。