ヤクルトスワローズ 和製”ライアン”小川泰弘がリベンジのプロ入り3年目、そして2年連続開幕投手へ挑む

1990年5月16日生まれ(右投右打)
小学校3年生で野球を始め、中学校ではエースとしてチームを県大会出場に導き、高校では21世紀枠で出場した選抜高等学校野球大会で野球部創部103年目で甲子園初勝利を飾りました。
大学進学後もノーヒットノーランやリーグ戦21連勝を達成し、MVPを5回受賞しています。2012年にドラフト2位で東京ヤクルトスワローズに入団しました。
入団後はセ・リーグ新人賞や日本代表に選ばれ、2年目にして開幕投手を任され開幕戦白星を飾っています。
1.勝ち取った2013年セリーグ新人王
大学で華々しい結果を残した小川でしたが、2012年のドラフト会議ではあまり注目をされていませんでした。
藤浪(現阪神)や大谷(現日ハム)の大型高校生をはじめ、大学では菅野(現巨人)や東浜(現ソフトバンク)の方が世間の注目を浴びていました。
しかし、開幕後は同期新人投手一番乗りで完封勝利を挙げ、2桁勝利も一番乗りを果たし、世間にその名を知らしめました。
そして、強力なライバルたちを押し退け、大混戦のセ・リーグ新人王を受賞しました。
2.今や定着した『ライアン小川』
小川が世間に知られるようになったのは、結果も勿論ですがその投球フォームが大きな一因ではないでしょうか。
元メジャーリーガーのノーラン・ライアンを参考にした、左ひざを曲げた状態で大きく上げ一気に踏み込む投球フォームでついた愛称は”ライアン小川”。
身長は171cmと大きい方ではないですが、その独特でダイナミックな投球フォームとオーバースローから投げられるストレートで勝ち取った新人賞と最多勝利は同年最下位となったヤクルトファンを喜ばせ、野球ファンを楽しませました。
3.故障に苦しんだ2014年、
リベンジに燃える2015年シーズン
プロ入り2年目となる2014年は開幕投手として挙げた白星から3連勝と好スタートを切りこの年も活躍を期待されましたが、4月18日に試合中の骨折により7月まで長期離脱を余儀なくされました。
結果、この年の勝利は9勝に止まり、2年連続の2桁勝利を惜しくも逃してしまいました。
落ち込んでしまった勝利数は、故障だけが原因ではなく、代名詞となっている投球フォームにもありました。
その、ダイナミックな投球は投球動作開始から球がミットに届くまでのクイックが1.35秒~1.4秒を要し、盗塁阻止率は143で12盗塁を許してしまいました。
プロ入り3年目となる2015年、小川はクイック強化を課題とし15勝200イニングを目標に挙げ、2年連続となる開幕投手に指名されています。
進化された”新ライアン”は、ルーキー時のように躍動し、2015年も私達野球ファンを楽しませてくれることでしょう。
そして、2014年の自分へのリベンジも果たすことができるのではないでしょうか。